今回はどうしても伝えなければと思った話です。
粗悪なホームページが氾濫する現実
作業屋という“低い意識”で作られた事例
「弱者(と言われている方)の援助」の事業をされている社長から聞いた話です。
その社長が言うには、
「お店をオープンしてまもなく、『ホームページを作らないか?』という電話がかかってきた。
ホームページで集客しますよと言われ、営業マンの人柄も良かったので信じて契約した。
ところが、写真撮影に来たカメラマンは流れ作業のように淡々と撮影して帰ってしまった。
営業トークとは違っていて違和感を感じた。
出来上がったホームページを見たとき、あまりにもクオリティが低くて、僕やスタッフらは愕然とした」
また、こうも話されました。
「すべての人は個性を持って生きている。障がいを持つ人だって、それは単なる個性。ウチのスタッフにはそういう人も在籍していて、みなやりがいを持って仕事をしている。
その様子が当たり前になってほしくて日々頑張っているのに、ヒアリングに来られた方やカメラマンは、淡々としていて、僕らの想いを汲み取ってくれなかった」
と。
聞いていて同じホームページ制作会社として、情けなくなりました。
助成金をもらうためだけに作られたホームページ
また他の社長からは、「助成金を使って3分の1の費用でホームページを購入した」という話を聞きました。
助成金を使うこと自体は、メリットの大きい話なのですが、問題はその裏に隠れていました。
詳しくお聞きすると、
「『通常100万円するホームページが、3分の1の負担で作れるのでお得です』と言われ、それなら安いものだと思って契約した」
ということでした。
値段だけ見れば、一見お得に見えます。
しかし、問題は出来上がったホームページが本当に100万円の価値があるものなのかどうか?です。
ホームページを見させていただくと、コンテンツも足らない、ページ数も少ない(数ページ程度)で、いくらなんでも金額相応の価値があるとは思えませんでした。
本来、クライアント企業がもらうはずの助成金を、合法的に自社に流し込んでいるとも解釈できます。
いずれにしても、『100万円するホームページです』と言うのなら、せめてその金額に見合った価値を提供してほしいものです。
同じ業種として情けない
夢・信念・情熱を潰しかねない
ホームページを依頼される方の多くは、たくさんの人の想いと期待を背負って、人生をかけて事業をしています。
その想いがホームページを見た人に伝わるか?
⇨間違ったイメージが伝わるくらいなら無いほうがマシです。
クライアント企業の代表者やスタッフが、胸を張って「これがウチのホームページです」と伝えられるか?
⇨「見られて恥ずかしい」と少しでも思っていたら、それがお客さんに伝わります。
ホームページ1つで代表者とその周りにいる人の想い・情熱を伸ばすことにも、潰すことにもなる。制作会社として、それくらいの自覚をもっていただきたいものです。
その地域でビジネスが続けられなくなる可能性
一旦伝わったイメージは、なかなか消えません。
例えば、ホームページを見た人が、
「大した想いもない会社だなぁ」
「どうせ他の会社と一緒でしょ」
など、間違ったイメージを持たれてしまうと、その地域でビジネスができなくなることもあり得ます。
中小企業・個人事業主にとって死活問題
ホームページを公開したはいいが、クオリティが低い、運用の提案もしてくれない、集客もできないとなると、小さな会社・個人事業主にとって死活問題です。
ホームページを作るのには膨大な時間がかかるため、どうしても安くない金額になってきます。
それでも制作会社を信じて「ここならお願いできる」と決めてくれたはずです。モラルはどうなってるんでしょうか。
【まとめ】HP制作は、会社の想いを代わりに伝える仕事
誰かの想いを代わりに伝える、それは、並大抵のことではないです。
会社には、創業から幾度となく乗り越えてきた苦難や歴史があり、社長やスタッフの想い、絆、その家族や子ども、取引先とその家族・・・
そのすべてを尊重してホームページを作ること、それが制作会社の使命だと考えます。
売れるブログ・ホームページの専門家
滋賀・京都 ホームページ制作ユーズアイ
木村太一