この内容を実践することで、お客さんや見込み客に求められていて、なおかつライバルに勝てる強みが何なのか、分かるようになります。
そしてその強みは、売れるブログ・ホームページ作成のもとにもなります。
今回は、次の2つのテーマについてお話します。
- 強みと長所の違い
- 売れる強みを見つけるたった4ステップ
強みをきちんと見つけて打ち出せば、読み手はあなたの商品・サービスに興味を持ち「買いたい」と言ってくれるようになります。ぜひ取り組んでみてください。
強みとは?長所との違い
たくさんの“長所”があったとしても、そのすべてが強みになるわけではありません。
たくさんある長所の中で、
- ライバルに勝っている
- お客さんに求められている
この2つの条件を満たす長所のことを“強み”といいます。
強みの条件1.ライバルより優れている
強みではない“長所”とは?
いくら長所でもライバルのほうが優れていたら、その長所は強みにはなりえません。
例えば「駅から徒歩4分」の場所にお店があったとしましょう。駅から近いことは長所の1つです。
ところが、付近に「駅から徒歩1分」の場所にライバル店があったとしたら、『駅から近い』は強みにはなりません。
なぜなら駅からの近さを重視する人はライバル店に行くからです。
強みとなる“長所”とは?
一方で、あなたの長所がライバルよりも優れている(もしくはライバルにはない)としたら、その長所は強みになりえます。
お店にキッズコーナーがあるなら『親子連れで行きやすい』という長所になります。
付近のライバル店を調べてみて、キッズコーナーが他の店になければ、『キッズコーナーがある』という長所は強みになりえます。
強みの条件2.長所が求められていること
長所が、ライバルより優れているだけでは不十分で、お客さんに求められていて初めて“強み”になります。
一昔前に、デジカメ業界では画素競争が盛んでした。
画素競争とは「他社が1200万画素のカメラを出したから、こちらは1600万画素のカメラを出す」というように“画素数”で勝とうとする競争のことです。
ところが、お客さんから見れば、どのカメラでもキレイに撮れるので何万画素だろうがあまりピンと来ていなかったんです。
「お客さんは、画素数を求めていない」という事実にメーカーが気づいた途端、画素競争は終焉を迎えました。
画素数よりも軽さ、小ささ、デザインなどの要素のほうが選ばれる理由になりました。
強みとなる、2つの条件
つまり、強みとは、
- ライバルよりも優れている
- お客さんに求められている
この2つの条件を満たしている長所のことであり、強みこそがあなたの集客・売上アップに大きく貢献します。
売れる強みを見つけるたった4ステップ
あなたの商品・サービスの強みは何なのか?を見つけるためのワークをご紹介します。
次の4つのステップで進めていきます。
- 自分の商品・サービスの長所をリストアップ
- 1の長所の中からライバルより優れているものを抜き出す
- 2の中から、お客さんに求められているものを抜き出す
- 3で残ったもの=強み
1つずつ順に解説していきます。
①自分の商品・サービスの長所をリストアップ
まずは、紙とペンを用意して(PCでもOK)、あなたの商品・サービスの“良いところ”を30個以上、書き出してください。思いついた長所はすべて書き出しましょう。
※このときライバルより優れているかどうかは気にせずに、あなたが “良いと思うところ”で大丈夫です。
なお「これができるなんて書いたら、一流の人に失礼かな?」とは、考える必要はありません。
決して失礼ではないですし、誰かに見せるものではないので、気にせずに書いてください。
② ①の中からライバルより優れているものを抜き出す
①で書き出した長所リストの中から、
- ライバルにはないもの
- ライバルより“優れている(優れていそう)”なもの
を抜き出して、別の紙に書き出します。
なお『優れている』とは、日本一という意味ではありません。
あくまでライバル(実店舗なら、同じ商圏にいるライバル)の平均値と比べて優れていればOKです。
複数の長所を組み合わせて“優れている長所”にしてもOK
長所を1つずつ見ていくと「どれも優れていそうにない」と感じるかも知れません。
そんな時は、複数組み合わせる、という手があります。
例えば、牛丼チェーンの吉野家を例に考えてみましょう。
吉野家は『やすい、はやい、うまい』というコンセプトで全国展開に成功しました。
しかしよく考えてみると、吉野家よりも“やすい”食べ物屋は、探せばたくさんあります。
また、“はやい”というのも、実現している店は他にたくさんあります。
吉野家より“うまい”店だってたくさんあります。
一見、どの長所も1つずつ見るとライバルより優れているわけではないですが、『やすくて、はやくて、うまい』この3つが揃っているお店となると、かなり限られてきますよね。
このように『複数組み合わせる』ことで、“ライバルに勝てる長所”にすることができます。
③ ②のライバルに勝てる長所の中からお客さんに求められるものを見つける
②で書き出したライバルに勝てる長所リストの中から、
- お客さんが抱えている“悩み・欲求を満たせるもの
- ライバルに対して感じている不満を解決できるもの
を抜き出して、別の紙に書き出していきましょう。
解決できるもの、といっても「100%解決できるかどうか分からない…」なんて考える必要はありません。
解決できるかどうかなんて誰にも分からないですし、100%というのはどの商品・サービスでも不可能です。完璧主義は捨てましょう。
また、「解決できた実績がない」ことで悩む必要もありません。
なぜなら、実績がない=商品の魅力がない、という意味ではないからです。
誰しも最初は実績ゼロからスタートです。実績がないからといって「商品の魅力はありません」では、いつまで経っても売れないですし実績もゼロのままです。
※ライバル商品の不満を知る方法は『あなたの圧倒的な強みがわかる!ライバル(競合他社)リサーチの方法』の記事をお読みください。
④ ③で残ったものがあなたの強み
③で書き出した(ペンでチェックを入れた)長所が、あなたの『売れる強』みとなります。
ここでしっくり来ればOKです。
もししっくり来ていないとしたら、原因はリサーチ不足です。
ライバルについて、そして、お客さん(見込み客)についてのリサーチが浅いので、より詳しくリサーチしてみてください。
【まとめ】
さて、あなたの強みは見つかりましたでしょうか?
この、“強み”が見つけるかどうかで、あなたの商品・サービスが売れ行きを大きく左右することになります。
またブログやホームページでも、売れる強みを伝えられるかどうか、集客できる・できないの分かれ目になります。
この“強みを見つける”作業には時間をかけてもよいので、じっくりと取り組んでください。
売れるブログ・ホームページの専門家
木村太一