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無料ツールは本当にコスパが良いのか?リアルな数字を考えてみると…

今の時代、Wix、ペライチ、Facebook、Instagram、LINE公式アカウントなど、無料で情報発信ができるツールが多数、登場しています。

一昔前なら新聞の折込、チラシのポスティング、テレビCMなど有料ツールばかりでしたから、多くの事業主・経営者の方が無料ツールをすでに積極的に活用しています。

 

しかし、無料ツールを活用されている方に「実際にどれくらい成果を出せていますか?」とお尋ねすると、

「割いている時間の割に、思ったほどの成果が出ていない」という方が多いです。

 

そこで本記事では「無料ツールは本当に費用対効果がよいのか」というテーマで、ホームページでよく使われている無料ツール「SEO対策」を例に解説していきます。

無料ツールは本当にコスパがよいのか?

結論からいうと、「無料ツール」はそれ自体の費用は無料ですが別のコストがかかってきます。

別のコストといえば、代表格が、『時間』です。

 

とはいえ、

「有料ツールにお金をかけるより、時間をかけてでも無料でできるほうがよいのでは?」

と考える方もおられます。

 

しかし、本当にそうでしょうか?

 

ちょっと考えてみましょう。

SEO対策は無料でできるが…

『SEO対策』はホームページにアクセスを集める方法の1つで、

『自分でやれば無料でできる』というメリットがあります。

ホームページを持っていてすでに取り組まれている方も多いんじゃないかと。

 

でも、無料でできるメリットがある一方で、

『時間がかかる』というデメリットがあることを忘れてはいけません。

 

SEO対策をするには、『ブログ更新』がポイントになりますので、

忙しい業務の中で、時間を割いてブログ更新を続けることになります。

 

慣れていない方だと1記事3〜4時間くらいかかることもありますし、

どれだけ慣れた方でも、

なんだかんだ言って1日平均して1時間ほど割いているケースが多いです。

 

その上、SEO対策の効果が出てアクセス数が十分に増えるまでに、

地域や、ライバルの量によって異なりますが

早くて半年、長いと1年〜2年かかることもあります。

 

SEO対策に1日1時間、

効果が出るまでに1年以上、

 

どうでしょう、、、

現実的でしょうか?

ネット広告は一見、高いように感じるが

一方、アクセスを集める手法に『ネット広告』という手もあります。

 

ネット広告を使う場合、例えばGoogle広告なら最低でも月5万円はかかるので、

どうしても抵抗を感じる方が多いんですよね。

「お金かけてアクセスを集めるくらいなら、
たとえ1年くらいかけてでも
無料でできるSEO対策がいいやん!」

と思いたくなります(気持ちは分かります…)

 

しかし、この考え方には、盲点があります。

『固定費』がかかってることを忘れないで

それは、生きている限り『固定費』がかかっているということです。

固定費とは、地代家賃 通信費、各種経費、人件費(自分の生活費も含めて)など、売上に関係なく必ずかかる費用のこと。

 

サロンや事務所を借りていなくても、スタッフを雇っていなくても、

自分の生活費という名の『人件費』が必ずかかっていますよね。

 

個人事業主の方であれば、今の自分の生活費を考えてみてください。

どれだけ節約しても月20万円はかかってくるのではないでしょうか。

都心部に住んでいたり、家族・パートナー・子どもがいるともっとかかるはずです。

■『SEO対策』でアクセスを増やした際にかかる費用

ということは、いくら無料でアクセスを増やせても、

実際にアクセス数が十分に増えるまで1年かかったとしたら、

 

アクセスアップにかかる費用:月0円×1年=0円

固定費:月20万円×1年=240万円

 

アクセスが増えるまで待っている間に、240万円の固定費が出ていっていることがわかります。

アクセスを増やすのに240万円かけているのと同じです。

■『ネット広告』でアクセスを増やした際にかかる費用

一方で、有料のネット広告を使うと、

Google広告だと安くて月5万円、高くて月10〜15万円かかってきますが、

広告を出したその瞬間からアクセスが増えるというメリットがあり、

開始1ヶ月目でアクセス数を十分に集めることができます。

 

Google広告費に月10万円かかったとしても、

アクセスアップにかかる費用:月10円×1ヶ月=10万円

固定費:月20万円×1ヶ月=20万円

となり、

アクセスが集まるまでに30万円で済んでいることが分かります。

 

このように考えると、

同じ「アクセス数を十分に集める」という結果を得るにあたって、

 

SEO対策はそれ自体は無料でも、

時間が長くかかると固定費も増加するため、

『有料のネット広告よりも結果的に高くつくこともある』

ということが分かります。

【まとめ】無料ツールに要注意

今回、SEO対策を例に上げましたが、

『無料でできるが、時間がかかる』

という手法はたくさんあります。

 

もしあなたが、

「時間を割いているのに、思ったほどの成果が出ていない」

と感じるなら、

「無料でできること」にこだわって長く時間をかけすぎているからかも知れません。

 

何かをするとき、

「どれくらいの費用がかかるのか」も大切ですが、

「どれくらいの時間(=固定費)がかかるのか」もセットで考えて

最適な手法を選ぶようにしましょう。

ホームページとLP(ランディングページ)どっちがいい?それぞれのメリット・デメリットを踏まえて解説

「ホームページとLP(ランディングページ)」ってどっちがいいんだろう?

と悩んだことはありませんか?

 

ホームページを作るとなるとそれなりに費用がかかるし、、、

LPなら1ページだけだからホームページに比べて費用も安上がり!

おまけにペライチを使えば無料で作れるし、とりあえずLPかな!

そんなふうに感じることはないでしょうか。

 

結論からいうと、「ホームページとLP(ランディングページ)」はそれぞれにメリット・デメリットがあるので、

「どっちがよいか」ではなく、状況や目的に合わせて使い分けることが大切です。

ホームページとLPはどっちがよいのか?

先日、開催した『Webマーケティングの軸づくり勉強会』で、「ホームページとLPどっちがいい?」という話題が出ました。

最近、ネットで情報を探すと「ホームページよりLPだ」みたいな情報が飛び交っているせいか、

「とりあえずLPを作っておけばいいかな?」と話される方が増えたように思います。

 

しかし、ホームページにもLPにもそれぞれメリット・デメリットがあり、役割も異なるので、

一概に「LPがいい」とは決して言えません。

ホームページとLPのメリット・デメリットを大まかにまとめるとこのようになります。

ホームページとLP それぞれのメリット・デメリット

ホームページ LP(ランディングページ)
メリット ページ数が多い→比較検討されたときに選ばれやすい
ページを増やせる→複数のターゲットに向けた訴求がしやすい
SEOで上位表示されやすい
1ページのみにシンプルな構成 → 改善・変更がしやすい
申込ボタンしかない → 高度な設計がいらない
デメリット 一度作ったら大きな変更が難しい
事業全体を考えた高度な設計が必要
情報量が少ない → 比較検討されたときに選ばれにくい
1つのターゲットにしか訴求できない → ターゲットごとにLPを作らなければいけない
SEOで上位表示されにくい
使いどころ お客さんが悩み(願望)を抱えていて、
それを解決してくれる商品も知っているとき
お客さんが悩み(願望)を抱えているが、それを解決してくれる商品が何なのかは知らないとき
役割 『商品・サービス』を比較検討されたときに、選ばれやすくする。 『悩み・願望』で検索されたときに、最適な商品を提案する
向いている業種 エステサロン、美容室、自動車屋、○○制作会社、リフォーム、建築事務所、植木剪定、など
『業種名』で検索される業種。
講座、コンサルタント、コーチ、無料プレゼント、限定オファー、サプリメント、化粧品、など、
『悩み』で検索され業種や、悩みに訴えかける業種

ホームページとLPの制作費の差

ホームページは複数のページがあるのに対し、LPは1ページしかないことから、

制作費用だけ考えるとLPのほうが安価なことが多いです。

 

とはいえ、どちらも公開後に、見てもらえなきゃ意味がないので、

SEO対策だったり、ネット広告だったりと、アクセス数を増やすために費用が必要になります。

 

制作費用だけでなく、公開後の運用費用も含めた全体で考えると、

制作費の差はそこまで大きいものにはなりません。

【まとめ】どちらが目的に合っているか?重要

ホームページとLP、どちらを使うか迷った際に、

『周りがいいと言っているもの』や『制作費が安いほう』といった基準で判断したくなりますが、

それぞれメリット・デメリットがあり、役割も異なるので、

自分で判断がつかない場合は、

マーケティングを分かっているプロに状況を見てもらって、その上でアドバイスをもらうのが最善です。

 

また、どれだけ安くても、それ以上の利益を回収できなければ何の意味がありません。

 

ツール選びをする際にはぜひ、今の状況や目的と照らし合わせた上で、

「どれくらい費用をかけて、どれくらい成果が見込めるか?」

といった視点で最適なものを選ぶようにしましょう。

価格競争で負ける?「安すぎる同業者」についてどう考えればよいのか

つい先日のこと。

ある業者の方から「作業の一部をお願いしたい。こういう作業なんだけど、いくらでできますか?」と聞かれました。

すでに外注先はあるものの、何件か確保しておきたいという理由でご相談をいただきました。

内容としては、

  • 管理画面を作成
  • プログラムも組む

ということでしたので、

「概算としては、およそ◯◯万円です」

とお伝えした上で、

「今の外注先は、おいくらでされていますか?」と聞き返したところ、、

びっくりするくらい安かったわけ。

安すぎる同業者に値段で勝てない?…

開いた口が塞がらないくらい、安い価格なので、

どうあがいても歯が立ちません。

 

僕もプロとしてスキルを磨き続けて、営利目的の事業ですし、人生かけてやっているわけです。

次の広告費、事業投資も必要です。

どう考えてもマイナスになる案件だと判断したため、丁重にお断りしました。

 

あなたもこういう経験はありませんか?

他にもある!安すぎる価格で受注する事例

『安すぎる同業者』に腰を抜かされた経験のある方は、きっと僕だけではないはずです。

例えば、、、

家賃を滞納してまで1枚5000円で絵を書いているイラストレーターの話を聞いたことがあります。

また、わずか1000円の報酬で、4日以上も働いているデザイナーと出会ったことがあります。

旦那さんの収入に頼りっきりで、自分は無償で働いている主婦の方もおられます。

 

その人たちのスキルは低いのか?

というと、そんなことはなく、むしろかなり優秀で、

だからこそ価格では負けてしまうわけです。

 

考えてみれば、発注する側にとっては同じクオリティなら安いほうがいいわけですから、価格で選ぶのも無理もありません。

でも正直、そんな価格に合わせていたら事業が破綻します。

悩ましいですよね…(>_<)

こんなとき、あなたならどうしますか?

適正価格で販売する方法

この国は自由経済ですから、どれだけ安く売っていようがそれは相手の戦略

安すぎる同業者に文句を言うくらいなら、どうやったら高い価格で売れるのか考えるほうが建設的です。

例えば、あたながデザイナーで「デザインの単価が下がっている」と感じているなら、

  • マーケティング力を身につけて、売上UPに貢献できるようになる
  • プログラミングを学んで『デザインができるプログラマー』と名乗る
  • インテリアデザインを学んで、店舗デザインを一貫して受注する
  • 理念・ミッションを打ち出して共感してくれる人に正当価格で買っていただく
  • デザインの重要性を教育して高く買ってもらう
  • (デザイン力に自信があるなら)本当にデザインができるデザイナーと名乗る

などなど、適正価格で販売する方法はたくさんあります。

 

ちょっと周りを見渡せば、デザインができるプログラマーはほとんどいません(←コレ本当です)

だったらプログラミングを学んでデザイナーの土俵からプログラマーの土俵に移った途端に価値が上昇するわけです。

 

またデザイナーと名乗る人は多くても、本当にデザインが上手なデザイナーは少ないです。(←コレも本当)

「デザイン力があるデザイナーです」と名乗ることで、価格競争に巻き込まれにくくなります。

 

発想の転換がいりますが、このように『市場の穴場』に目をつけることができれば、値段を下げなくても生き残る術があります。

【まとめ】自分のスキルを総動員して価格競争に対抗する

デザインだけ・プログラミングだけというように、スキルを単体で売っていると価格競争に巻き込まれます。

自分の持っているスキルを複数組み合わせて『独自の価値』にすることで、

どのスキルを組み合わせれば、自分だけの価値を生み出せるのか?

ここを見つけるだけです。

 

売れるブログ・ホームページの専門家
滋賀・京都のホームページ制作会社 ユーズアイ代表
木村太一